田端 お灸
皆さんはお灸をされたことがありますか?
お灸を体験されたことのない方は、お灸は熱い、またはご年配の方が行うイメージで、痛い目にあわせると言う意味でお灸をすえると言う言葉が使われる事もあり、悪い印象をもっている方も多いようです。
それは誤解です。
お灸は熱くありません。ここち良く温かいものです。ゆっくりとここち良い温かさが症状を和らげていきます。
最近はせんねん灸等を購入して、20代~30代の女性の方がご自身の健康管理の為に行う、お灸女子の方も増えています。
当院は鍼灸治療院ですので、せんねん灸の様な簡易式のお灸から、もぐさを捻って行うお灸、棒灸等も行います。
以下に様々なお灸をご紹介させて頂きます。
お灸はよもぎの葉を乾燥させて作ったもぐさを、皮膚の上に置き燃焼させ温熱刺激を与えるものです。
主に直接灸(透熱灸、焦灼灸、打膿灸)と間接灸(台座灸、棒灸、隔物灸、箱灸、灸頭鍼、薬物灸等)に分類されます。
当院では透熱灸、台座灸、棒灸、隔物灸、箱灸、灸頭鍼を症状や体質に応じて行います。
良質のもぐさを小さく捻り(半米粒または米粒)、皮膚の上の経穴(ツボ)や筋肉が硬くなっている所に線香で火を付けます。
お灸の下に専用の紙をはります。
1ヶ所に3壮~行います。
一般的に普及しているお灸です。 皮膚ともぐさの間に台座や筒があり もぐさが直接皮膚にふれません。
もぐさを紙で巻いて棒状に固めた お灸です。 先端に火をつけ、皮膚に近づけて 温かさを感じる位置で距離を保ち ます。
箱型の容器にもぐさを入れて 火をつけます。
お腹、腰、背中、首等に 使用します。
灸頭鍼(きゅうとうしん)は、はりとおきゅうを組み合わせた治療法で、はりの柄の部分につけたもぐさに火を付けて温めます。
夏の土用(土用入り~土用明け)に、暑気払い(夏バテ防止)、頭痛封じを目的として、無病息災を祈ります。
ほうろくを頭にのせてお灸をします。
2022年は7月20日(水)~8月6日(土)に行いました。
*治療目的のお灸ではなく、お祈り(祈祷)が目的なので、基本的には医療費控除の対象外です。
1.採集
おきゅうに使うもぐさの原料はよもぎで日本の山野に広く自生し、5~7月頃に摘み取ります。
2.自然乾燥
葉と茎に分離し、葉のみを天日干しして自然乾燥させます。
3.火力乾燥
葉を火力乾燥させます。
4.粉砕
よもぎが乾燥したら、粉砕機にかけて砕きます。
5.石臼で引く
石臼でよく挽きます。
6.分離、精選
葉肉などの不純物を分離し、唐箕(とうみ)で精選します。